第72期司法修習生 7月集会は、 令和元年7月14日(日)・15日(月・祝)、京都教育文化センターにて開催します。

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【活動報告】同性婚(LGBTQ)分科会

2019.05.23

こんにちは、同性婚(LGBTQ)分科会です。
随分前のFWの報告になってしまいますが、今年の2月14日に全国で一斉に提訴されました「結婚の自由をすべての人に」訴訟の一斉提訴イベントに伺った際のことをご報告したいと思います。
イベントでは、訴訟提起を終えたばかりの原告団の方々が弁護団の先生方と一緒に登壇され、提訴の感想やこれまでの人生を振り返っての訴訟への意気込みなどをお話しされていました。
また、多くの一般参加者の方々が仕事帰りに参加されていたことや、党派を超えた政治家の方々からの連帯のメッセージが寄せられたこと、紙媒体からラジオ・ネットメディアを含むメディア関係者の方々が多くいらしていたことも、今回の訴訟への関心の高さを窺わせるもので、訴訟の行く末のみならず立法による問題の解決にも希望がもてるような素晴らしいイベントでした。

 さて、登壇され、又はビデオで紹介された原告の方々のお話のなかで、特に印象に残ったものの中から2つを紹介したいと思います。

1つ目は、原告の方のお一人の「顔出ししないで、原告になっています。いつも通りパートナーと並んでいたいのですが、それができないのが現状です。でもこの裁判に勝って、最後には顔を出して笑いたいと思います」とのメッセージです。
このことは、「性的少数者に寛容」と言われる現代日本社会にも、当事者の方々を躊躇させるだけのセクシュアルマイノリティーへの偏見や好奇の目線が生き続けていることの証左ではないかと思いました。
同性愛をはじめとするセクシュアルマイノリティーへの差別は遠い昔や他所の国の話ではなく、われわれが生きているこの社会に現在進行形で横たわっている問題であることを強く意識させられました。

2つ目は、原告の一人である佐藤郁夫さんの、今はカミングアウトをできない当事者の方々に向けた「(カミングアウトをしたいと思ったら出来る世の中になる)それまでは私たち『出られる人』が頑張ります。だから、それまではそっと心の中で応援してくれたら、と伝えたいです」とのスピーチでした。
優しく力強いお言葉だなと思うのと同時に、佐藤さんのような「出られる人」が様々な負担をして表に立たないといけない現状を作っているのは、自分を含めた社会の多数派なのではないかと、この社会の一員として生きていることへの責任も考えさせられました。
あくまで報告者の私見ですが、世の中で少数者が多数者と同じ権利の享有を訴えているとき、問われているのは「少数者の人々が声を上げざるを得ない状況を作り、容認してきた多数者の正当性」なのではないかと思っています。
そのような思いを強くさせられるお言葉でした。

本年度7月集会のコンセプトは「事実に学び、事実と向き合う」です。
とかく「事実」と対比されがちなのが「感情」ですが、例えば精神的苦痛に対する慰謝料が観念され得るように、法律の世界は必ずしも当事者の感情や心情、心の痛みといった「思い」を「事実」とは全く別の考慮しない/すべきでないものとして扱っている訳ではないと思います。
だからこそ、当分科会は、当事者の方々が今の法制度・社会制度のなかでどのような事に苦しんでおられ、法や社会にどのような思いを持っておられるのかという「事実」を出発点に、深く学習していきたいと思っております。
本年度は、全体会である同性婚(LGBTQ)分科会は14日と15日の2日にわたって開催される運びとなりました。
14日には「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団の先生に加え、原告のカップルの方々にも御登壇頂きます。
15日は弁護士夫夫の活動を描いた「愛と法」の上映及び出演者である南和行先生のティーチインに、午後からは「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団の先生と当事者団体の方をお招きしてトークセッションを開催する予定です。
このように、盛りだくさんな内容の本分科会にご興味をもたれた方は、是非京都まで足を運んで頂きたいと思います!
この後も各メンバーからフィールドワークの報告があると思うので、そちらもご期待下さい!!

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